ゴムと樹脂とエラストマー、なんとなく違うものだってわかるけど、
どう違うのかわからない・・・
そんな方のために、今回はこの3つの違いを解説していきます!
ゴムはクッキー、樹脂はチョコレート?
ゴムは熱を加えると固まる熱硬化性、樹脂は熱を加えると溶ける熱可塑性という性質を持っています。
熱硬化性というのは、一度熱によって固まると再度熱をかけても溶けることのない性質です。
「クッキー」を想像してもらうとわかりやすいと思います。
熱可塑性というのは、熱をかけると再度成形が可能な性質を言います。
こちらは「チョコレート」を想像してください。
熱可塑性エラストマーは弾性があり、熱可塑性という性質を持っているため、ゴムと樹脂の中間の性質を持つと言われています。
※樹脂にも熱硬化性のものもあります。
ゴムとエラストマーの違い
ゴム | エラストマー |
比重が大きい | 比重が小さい |
熱で固まる | 熱で溶ける |
成型しにくい | 成型しやすい |
再利用不可 | 再利用可能 |
コストが高い | コストが安い |
エラストマーは、ゴムに比べて比重が小さい、成型や着色がしやすい、再利用が可能等のメリットがあるため、様々な場面で利用されています。
しかし、強度面ではゴムに劣るため、パッキン等にはまだまだゴムが使用されています。
使用環境や用途によっても最適な材料は異なります。