ゴムの発見
ゴムの発見の通説は、コロンブスが2回目の新大陸航海の時(1493~1496)に、ハイチ島で原住民の子供たちが樹液から作った黒いボールで遊んでいるところを目撃し帰国後に報告したことと言われています。
この後、200年余りはあまり利用価値がなく、おもちゃや防水布として使用されるのみでした。
温度があがるとべたついたり、温度が下がると硬くなるという欠点がありました。
ゴムの加硫方法の発見
生ゴムに硫黄を混ぜて加熱すると強靭かつ弾力性を兼ね備えたゴムができあがります。
このゴムの加硫方法を1839年にアメリカ人のチャールズ・グッドイヤーが発見しました。
この発見によりゴムの利用価値は飛躍的に高まりました。
更に4年後の1843年に、イギリス人のトーマス・ハンコックが加硫ゴムの本質がゴムと硫黄の化学結合の結果である事を発見しました。
その後、ゴムの加工と機械を考案して様々な加硫方法を開発しました。
これにより、ゴムは工業用材料として需要が増加していき、ゴム工業が本格的に始まっていきます。
ゴム工業の発展
当時ゴムは、南米アマゾン川流域のみでしか採取しておらず、希少な物である事から”黒い黄金”と呼ばれ価格が大高騰します。
1876年、世界中に植民地を持っていたイギリスはゴムの苗木をセイロン島に移植し、東南アジア各地にゴム農園を作りました。
こうして、イギリスは第二次大戦前までゴム市場を独占しました。
その結果、生産地としてアジアが現在のシェア(世界の約9割)を誇るようになりました。
ちなみに、世界の天然ゴム生産量のうち、8割程度はタイヤになるそうです。
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